お買いものパンダ日記

ツイッター民から再現のプロと呼ばれた男が綴る、お買いものパンダだけの日記

お買いものパンダ 王子名作劇場 ぶーちゃん大好き!の巻

ある所に一人の少年が住んでいました。

少年の名前はトム。彼はとても豚が大好きでいつか豚を飼う事を夢見ていました。

 

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(トム) ベイブはとても賢くてカワイイなあ。僕もこんな豚を飼ってみたいよ。

 

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しかし少年の家は裕福とは言えず、豚を飼う余裕などあるはずもありません。

そこで少年は家のお手伝いで得たお駄賃を貯金することを思いついたのです。

 

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(トム) そうだ!貯金をしよう。それにはまず貯金箱が必要だな( ^∀^)

 

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少年は町のショウウィンドウを眺めに行きました。そこで一つの貯金箱に目が釘付けに。

 

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(トム) わあ!カワイイぶーちゃん(*´ω`*) この貯金箱に決めた!

 

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それからというもの、家事を率先してこなし貯金に励むトム。全てはカワイイ豚のためです!

(トム) お使いに行ってきたよ。お駄賃頂戴!

 

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(パパ) ふむ、ごくろうさん。ではこれをやろう。

 

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(トム) ぶーちゃん、ごはんですよー チャリン♪

 

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(トム) 庭の草刈したよ。お駄賃頂戴!

 

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(ママ) まあ!もう終わったの。約束のこれね、ごくろうさま。

 

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(トム) はい、ぶーちゃん チャリン♪

 

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そして、ある日。日々の努力が実り、遂に貯金箱がいっぱいになったのです!

貯金箱を大事そうに抱え、養豚場へと向かうトム。

 

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(トム) わあ!おめめパッチリ、なんてカワイイぶーちゃんなんだろう…

(飼育員) おや、こんにちは。見学の子供かな?

 

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(トム) 僕、豚が飼いたいんです。是非、ここの豚を譲ってください!

(飼育員) ……最近、ペット目的で欲しがる人が多くてね。君が想像しているよりも世話は大変だよ。それよりなにより… 君、お金持ってるの?

 

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(トム) お金ならあります!僕、必死で貯金したんです。貯金箱を割るのは心が痛むけど… でも本物のぶーちゃんのためですから。

(飼育員) ちょっと待った!その必要はないな。

 

(トム) え?

(飼育員) うちの豚はレースにも使われるような血統書付きのサラブレットンだ。そんじょそこらの豚と一緒にされては困るな。桁が違うよ、帰ってくれ!

 

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失意の中、家路に着くトム…

(トム) 疲れたな… もう寝よう。

 

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う~ん う~ん

 

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(?) 酷くうなされている。かわいそうに… φ(゚Д゚ )フムフム… 大体の事情は分かった。

 

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(ピーター・おパン) 僕の名前はピーター・おパン!こっちがティンカー・小ベルさ。君に魔法をかけておいたよ。朝起きたらビックリするだろうな( ^∀^)

 

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チュンチュン♪

 

(トム) うん?もう朝か… なんか妖精が出てきた夢を見たなあ。とても夢とは思えないほどハッキリ覚えてるよ。あれ?ぶーちゃんがいない…

 

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!? ぶーちゃんが動いてる!!

 

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(トム) 夢じゃなかったの?凄いや! お腹を空かせてるんだね。おや?貯金箱が空っぽだ。そうか、お金が御飯の代わりなのか! はい、ぶーちゃん チャリン♪

 

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それから少年はぶーちゃんと夢のような日々を過ごしました。

 

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そして、またぶーちゃんのお腹がいっぱいになったある日のこと…

お腹も満足して退屈したぶーちゃんは家を抜け出してしまいました!

 

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(トム) おーい!どこへ行ったんだい?

 

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必死で探すトムの気も知らず、ぶーちゃんは外の世界に興味津々です。

 

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(カードマン) 危ない!野良猫…じゃなくて野良豚!?

(ぶーちゃん) ブッブー!

 

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にゃんにゃん☆ (丸々と美味しそうな豚にゃ)

(ぶーちゃん) ブヒー!

 

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(まめ助) おむぎ!魚はこっちでやんすよ。

にゃにゃん☆ (やっぱり魚の方がいいにゃ)

 

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(まめ助) それにしても豚の放し飼いとは珍しいでやんすね?

(ぶーちゃん) ブヒブヒ!

 

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(あひる) クワクワクワ!

(ぶーちゃん) ブヒブヒブヒ!

 

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(トム) ぶーちゃんを見ませんでしたか?僕の飼っている豚なんですが。

(まめ助) さっき見かけたでやんすよ。川の方に向かいやしたぜ。

(トム) それは大変!うちのぶーちゃんは水に浮かないんだ!

 

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(ぶーちゃん) ブヒー!ブヒー!

(トム) ああ!ぶーちゃんが溺れている!早く助けなきゃ!!

 

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その時です!川の中から大きな男が現れました。

 

(パパ神さま) わしは神、パパ神さまじゃ。少年よ、汝が落としたのは、この貯金箱のぶーちゃんか?それとも、この立派な豚か?答えるがよい。

 

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(トム) ああ神さま!僕が落としたのは貯金箱のぶーちゃんです。助けてくださり、ありがとうございます。

 

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(パパ神さま) 感心感心!お前は正直者じゃ。では、この立派な豚をやろう。

 

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(トム) いいえ、神様。僕が欲しいのは貯金箱のぶーちゃんです。

(パパ神さま) なんと!しかし川に落ちたショックであろう、このぶーちゃんはもう動くことはないぞ。それでも良いと申すか?

 

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(トム) 構いません!本当に大事な物に気づいたんです。

 

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(トム) むにゃむにゃ… ぶーちゃん、もう離さないぞ…

 

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(ピーター・おパン) 魔法が完全に解けたようだね。残念だなあ。

(ティンカー・小ベル) でも見て!幸せそうな顔をしているわよ(*´ω`*)

 

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おしまい( ^∀^)