お買いものパンダ サッカー少年、小パンダの巻 第４話 春雷編

前回のお話はこちら。

saigen-oji.hatenablog.com

(ロベルトパパ) 将平も遂に目覚めたようじゃな。小パンダよ、厳しい戦いになるぞ…

(小パンダ) あの時、一体何が起こったっていうんだ。僕には全く見えなかった…

ロベルトパパの言葉に、ひとり苦悩する小パンダであった！

(武志) よう、小パンダ！そんなしょげた顔してどうしたんだ？らしくないじゃないか。

(小パンダ) 将平が物凄いパワーに目覚めたようなんだ。あんなプレーをされたら僕には全く太刀打ちできる自信が無いよ…

(武志) いいか、小パンダ。サッカーてのはな、チームプレーの競技だ。個人技を磨けばそれは大変大きな武器となる。だがな、それだけで勝てるほどサッカーは甘くない！

お前、目の前の将平ひとりに意識が集中しすぎじゃないのか？もっと視野は広く持て！グラウンドってのは大きいんだぜ(　＾∀＾)

(小パンダ) チームプレー…

(武志) こいつは俺の同僚のパン・ダヨン、韓国代表のゴールキーパーなんだ。いつも公私共に世話になってるよ。俺にとっては最高のパートナーさ！

(パン・ダヨン) タケシにはタイヘンセワニナテルヨ！ヨイ友人、ヨイライバルネ！

(小パンダ) 僕にとってのパートナーはどこにいるのかなあ？

(大将) へいらっしゃい！　なんだ、あんたかい。話は聞いてるぜ、サッカー界のお偉いさんなんだってな。何のようだい？べらぼうめ！

(ロベルトパパ) ふぉっふぉっふぉっ、結構結構！噂にたがわぬ威勢の良さじゃのう。

ここの寿司が絶品と聞いてやってきたのじゃ。特上を一人前テイクアウトで頼むぞ！

(大将) あんた一体何を企んでやがる？　俺はよう、人を見る目だけは誰にも負けない自信があるぜ。

その俺から一言言わせてもらう。小パンダを惑わすようなことは止めてくんねえか。

あいつは真面目な良い奴よ。だからこそ、あんたに利用されるのは我慢ならねえ！！

(ロベルトパパ) それは聞き捨てならんのう。ワシの役目は最高の選手を発掘すること。そのためにはできる限りのことをさせてもらうつもりじゃ。勿論、ワシについてくるかどうかは本人次第じゃよ。まあ見ておれい、悪いようにはせんよ…

(大将) ……まいどあり！

(小パンダ) おや？あんなところでサッカーボールを持った子がいるぞ。見た感じ僕と同じ位の歳に見えるけど…　ねえ！きみサッカー好きなの？僕、小パンダ！よろしくね。

(太郎) うん！ボールはともだち、こわくない。僕、太郎！よろしくね。

(小パンダ) 見かけない顔だけど太郎は最近引っ越してきたのかい？

(太郎) うん、そうだよ。お父さんの仕事の都合で世界中を転々としてるんだ。すぐに引越しして別れが寂しくなるから友達は作らないようにしてたんだけど…

(太郎) でも今回、日本にはしばらく居られそうなんだよ！小パンダが話しかけてきてくれて嬉しい(*´ω｀*)

(おパン) なんて健気な子なんだ( ；∀；)

(小パンダ) よーし！一対一で勝負しようぜ。

(太郎) 望むところさ。僕からボールを奪ってごらん！

(小パンダ) むむ、ディフェンスに隙が無いぜ。だがこれならどうかな？

(小パンダ) くらえ！パンダタックル！！

(太郎) おっと！そうはいかないよ。

 (太郎) いけ～！ドライブシュート！！

(小パンダ) なに～！！

ゴール！！太郎の勝利だ

(小パンダ) ま、負けた…

(太郎) 小パンダもやるじゃないか！僕も危ないところだったよ(　＾∀＾)

その頃、王子家では…

ピンポーン♪

(まめ助) まいど！ダンディーな紳士から預かり物でやんすよ。王子家に届けてくれとの言付けでやんす！

(将平) なになに、招待状…　全国サッカー選手権大会のお誘いだと…

主催者　ロベルトパパ！！

続く(　＾∀＾)

(注) この物語は不定期連載のパラレルワールドです。普段の王子家の日常とは別の時間軸で展開しています。

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